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首の後ろが痛いのは
くも膜下出血の前兆!?

首の後ろが痛いとき何科を受診するもの?

首の後ろが痛いとき何科を受診するもの?首の後ろに痛みを感じるとき、多くの方は整形外科の受診をお考えになるでしょう。
ただ首の痛みに頭痛が伴っている場合、脳に異常がある可能性があるので、脳神経外科の受診をお勧めいたします。当院では、脊椎外科も設けておりますので、脊椎・脊髄に関する疾患(頸椎から胸椎、腰椎、仙椎、骨盤まで)の診療もできます。
当院の脊椎外科にご相談頂ければ、次に紹介するようなメリットを得られる見込みがあります。

大きな異常の有無を含め、正確に診断してもらえる

首に痛みを感じるのは、椎間板、関節、神経、筋肉などに障害が発生している可能性があります。この障害の程度や種類には、様々なものがあります。炎症や筋肉のこわばりなどの小さな異常であるケースもありますが、中には、神経、椎間板、関節などに深刻な障害が起きているケースもあるので、正しい治療を行うために脊椎外科の知識が必要になります。当院の脊椎外科ではMRIやCT検査を行いますので、大小含めたどんな異常でも正しい診断をすることができます。

首の後ろが痛くなる原因

生活習慣・体形・加齢によるもの

悪い姿勢

首が痛くなる最も多い原因は、悪い姿勢を続けたことで血の巡りの不良、筋肉のこわばりです。常に悪い姿勢をとっていると、首や背中に負担がかかってしまい、脊椎のS字カーブに乱れが生じます。その結果、重たい頭を支えきれなくなり、周りの筋肉で補おうとするため、痛みや凝り、張りが首付近に起こります。
また、悪い姿勢になるのは寝具にも問題がある可能性があります。合っていない寝具は就寝時の姿勢の悪さに繋がってしまい、首が痛くなることがあります。さらに、筋肉がこわばって血流が滞りやすくなり、首の痛みが酷くなるので注意が必要です。

身体の骨のゆがみ

バックを同じ方の手に持つ、同じ肩にかける、片方の足で立つ癖などがある方は、身体の骨がゆがんでしまう可能性があります。ゆがみが生じると神経や筋肉に大きな負担をかけ続けることになり、その結果、痛みや凝りが生じます。パソコンやスマートフォンを見る機会が多い現代人のほとんどは、S字カーブに乱れが起きている方が増加していると考えられています。首の骨は「くの字」を描くように曲がっていますが、スマートフォンなどを長い時間見続けることでストレートネック(テキストネック)になってしまったり、首が後湾(こうわん)してしまったりするケースもあります。
このような状態になると痛み、凝りが首や肩に発生し、さらにはしびれ、頭痛、吐き気を伴う場合もあるので注意しましょう。

加齢

クッション材の役目を果たす椎間板は、年齢を重ねていくと水分が抜け硬くなります。その結果、クッション機能が低下して衝撃を吸収できなくなり、痛みが発生する場合があります。また、年を重ねると筋肉が落ちてきますが、これも痛みが出る原因の一つです。重い頭は筋肉(僧帽筋や胸鎖乳突筋)によって支えられているので、筋力が低下すると血行が悪くなります。女性やご高齢の方が肩こり、首こり、痛みなどを感じやすいのは、筋肉が少ないのが原因とされています。

過度なストレス

大きなストレスを感じると、筋肉がこわばって血流が低下し、首こりや肩こりが痛みとして発生する場合があります。ストレスを感じる機会が多いと、自律神経に悪影響をもたらし、体が固まりやすくなり痛みが発生するケースもあります。

肩こり・首のこり

肩や首が凝っていると、首筋、首の付け根、肩、背中に痛みや凝り、張りといった不調、さらに吐き気や頭痛が出る場合があります。肩こりの原因となる筋肉は様々ですが、特に大きいのは僧帽筋(背中から肩、首へ繋がっている筋肉)の凝りです。運動不足、ストレス、悪い姿勢、冷えなどで僧帽筋の凝りが発生すると考えられています。

寝違え

寝て起きたときに首の後ろや首や肩周辺に痛みを感じる症状を指します。首は動かせるが痛みがあったり、痛くて首を動かすのが辛かったりと痛みの程度は様々です。寝違えが起こる原因としては、悪い姿勢で寝ていて筋肉の血行が悪くなった、前の日の仕事や運動で筋肉が痙攣を起こした、頸椎の椎間板関節の筋が炎症を起こしたことなどが考えられますが、明確な原因は解明されていません。
主に就寝から起きたときに痛みが現れ、数時間~数日で痛みは消失する場合が多いです。また、病院で出された湿布薬、鎮痛消炎剤の使用で痛みは緩和されます。

疾患の場合

脳梗塞

脳梗塞を発症すると、感覚が分かりにくくなる、突然体の片側が動かしづらくなる、意識がもうろうとする、言葉が上手く話せないといった症状が現れますが、これらに頭痛が伴うケースはあまりないと言われています。
ただし、脳梗塞を発症した方の14.9%の方に頭痛が起きたとの研究結果も報告されているので、全く頭痛が起きないわけではありません。頭痛が起きた半数は頭の片側が痛む片頭痛を患っていました。残り4割ほどに緊張型頭痛が起きたそうですが、この頭痛は肩こりや首こりが原因で起こるので、首の後ろが痛む原因と合致するというわけです。

くも膜下出血

頭を固いもので殴られたような激痛に襲われるのがくも膜下出血です。急に頭痛や首の後ろが痛くなってきたら、くも膜下出血の前触れである可能性があります。前触れである頭痛を警告頭痛と呼び、動脈瘤から少量の出血があるため痛みが生じていると言われています。血管が裂けてしまう椎骨動脈解離が起き、病状が進行するとくも膜下出血が起こるので、首の後ろが痛むというサインを見逃さないことが重要です。

頸椎症

頸椎の椎間板、関節、周りの筋肉に負担がかかることで、首の張りや痛み、寝違えなどが起こります。

頸髄症

頸椎、靭帯、椎間板が変形することで脊髄の圧迫が起きる病気です。発症すると、首や手足にしびれや痛みなどが起こります。

頸椎症性神経根症

悪い姿勢や年齢を重ねたことで椎間板の膨隆や骨の変形が起き、神経根が圧迫される病気です。腕・手・指のしびれ、首から肩・腕にかけて痛みなどが起こります。

頸椎椎間板ヘルニア

スポーツなどが引き金となり、椎間板に負担がかかって一部が飛び出し、神経を圧迫する病気です。初めは、前胸部、首、背中に痛みが生じ、症状が重くなると、上手く歩けなくなったり、排尿障害が起きたりします。

くも膜下出血の前兆?首の後ろの痛みを伴う激しい頭痛は危険!

くも膜下出血は、脳の外側を覆っている膜とその内側にあるクモ膜下腔という空間に血が溜まる病気です。くも膜下出血は早期の治療が非常に重要な病気で、発症後ただちに医師の診察と治療を開始する必要があります。急に頭が激痛に襲われて、くも膜下出血であることに気が付くケースがほとんどです。しかし、頭痛とともに首の痛みが伴うなど、くも膜下出血の前兆症状もあります。

くも膜下出血の前兆~発症まで

くも膜下出血は、脳を覆う軟膜とくも膜の間のくも膜下腔に起こる出血です。
代表的なくも膜下出血の症状は、数秒~数分の間で起こる頭を殴られたような激痛、また過去に経験したことがない頭の痛みが挙げられます。後頭部にこの頭痛が起こることが多く、嘔吐、吐き気、意識がもうろうとする(意識障害)といった症状が起こるケースもあります。また、発熱しているときに発症することもあります。首の痛みや凝りとともに起こる頭痛は誰でも起こるものでありますが、くも膜下出血の前触れとして首の凝りや痛みが現れます。

首の後ろの痛みと頭痛が伴うときの注意点

  • 強い咳
  • くしゃみ
  • 激しい運動

首の後ろの痛みに頭痛が伴う場合、くも膜下出血の前触れの疑いがあります。そのため、急に頭を動かしたり、上記の行動はなるべく回避してください。くも膜下出血を引き起こす可能性があります。

いつもと違う首の後ろの痛みがある方、当院へご相談ください

いつもと違う首の後ろの痛みがある方、当院へご相談くださいくも膜下出血は命に危険が伴う恐ろしい病気です。急にいつもと違う痛みを首の後ろに感じる場合、くも膜下出血のサインであることを疑います。首の後ろが痛くなる原因は様々ありますが、肩こりや首こりであればそのうち治る可能性があります。ただし、痛みがなかなか治まらない場合はくも膜下出血かもしれません。首の後ろの痛みの原因を突き止め、正しい治療を行うことが大切です。首に気になる症状がありましたら、早めに当院までご連絡ください。